マーガレット・サッチャーと名付けられたバラ

新しく公開された資料によると、マーガレット・サッチャーと名付けられたバラが二つあるようだ。一つは、日本の高取さんという方のバラで、もう一つはドイツのKordesという会社のものである。

その資料によると、1984年、首相官邸に当時の西ドイツの園芸協会が、バラにマーガレット・サッチャーという名をつける許可を求めてきた。サッチャーは、それに胸をうたれたという。そして赤は(労働党の色であることから)どうかしらと思ったというが、(保守党の色である)青を求めるのは、行き過ぎだろうと言ったそうだ。 

バラは、強く、しっかりとした茎をもち、しかも長続きすると言われて喜んだという。

ところが、その時には既に、マーガレット・サッチャーと名付けられたバラがあった。その6年前、サッチャーが野党の保守党の党首であった時、日本の高取さんに自分の名前を使うことを了承していたのだ。

ドイツのマーガレット・サッチャーと名付けたバラの話は世界的に広がり、高取さんは、首相官邸に手紙を書いて、苦情を申し入れたという。苦慮したサッチャーらは、この問題の解決にかなりの時間を使い、その記録文書はなんと40ページにもわたった。サッチャーの側近は、ドイツ側がずるく立ち回ったと判断したが、高取さんに手紙を書いて、高取さんのバラに高い敬意を持っているとしながらも、ドイツ側の理由も説明し、円満に解決するよう促したという。

結局、この二つのマーガレット・サッチャーのバラは、異なるものであるが、それ以上の紛争に発展することはなかった。