7月4日に行われる英国総選挙の、新たなMRP予測が発表された。英国の総選挙は、650全議席が小選挙区制。すなわち、それぞれの選挙区で最も多くの得票をした候補者が1人当選する仕組みである。
新しく発表されたのは、世論調査会社のSurvationのものである。結果は、以下の通り。
政党名 | 獲得議席予測 |
労働党 | 487 |
保守党 | 71 |
自民党 | 43 |
SNP | 26 |
もしこの通りの結果となれば、労働党が英国下院の75%の議席を確保することとなる。保守党の歴史的かつ壊滅的ともいえる敗北となる。
この新しい議席予測では、ナイジェル・ファラージュ率いるリフォーム党は3議席獲得の予測としている。特にファラージュの立っているクラックトン選挙区では、ファラージュの当選の可能性はかなり高いようだ。
クラックトン選挙区は、2016年のEU離脱国民投票で、有権者の71.8%が離脱に投票したと言われる。これは、全国で4番目に高い割合だったという。Survationは、この選挙区でもしファラージュが立候補すれば、どの候補者に投票するかという世論調査をしたという。その結果によると、現職の保守党候補者は、前回総選挙の保守党で次点との差が9番目に多かった人物であるが、その人物より10%高い支持率を得たという。
ファラージュの選挙戦参戦は、保守党にとって大きな脅威であり、総選挙後の保守党の将来に大きな影響を与える可能性がある。