6月12日夜、Sky Newsが、テレビで、保守党のスナク首相と労働党のスターマー党首の別々の質疑応答を聴衆の前で続けて行った。YouGovがこの討論の世論調査を行い、結果は、スナク首相の方が良かったという人が36%、スターマー党首の方が良かったという人が64%であった。すなわち、ほとんど1対2の差で労働党のスターマー党首が勝ったということになる。
スナク首相は、前日に保守党のマニフェストを発表し、税金を下げると約束した。しかし、司会者から、7月4日の総選挙後、次の5年間の議会末の2028〜9年会計年度までに、国民所得に対する税の割合は増えるとの指摘を受けた。スナク首相は、話を聞いているとアカウンタント(会計士)のように聞こえるが、その指摘を受け入れなかった。しかしながら、国民の税負担割合が増えるというのは、権威ある財政研究所(Institute for Fiscal Studies)の見解でもある。1940年代以降最高の割合になるという。
保守党はますます見込みが無くなってきている。6月12日には、「労働党が大勝ちしすぎると民主政治によくない。議会で政府の行動を監視する対立政党になるのは保守党だから保守党に投票するべき」という声が保守党から出てきた。