英国で話されている言葉(Languages people speaking)

2011年国勢調査によると、イングランドとウェールズで英語を主要な言葉として話している人は、その住民5610万人のうち92%であることがわかった。

13万8千人は英語が全く話せないという。政府は、英語が話せない人たちのために通訳制度を設けているが、それが財政カットで大きく削減されている。今では、英国で住むには英語が話せることが必要だとして、特に英国の国籍・永住権を取るためにはほとんどの場合、英語力などのテストが課されている。

なお、英語以外に主要な言語として使われている言語は、以下の通り。

ポーランド語 54万6千人
パンジャブ語 27万3千人
ウルドゥー語 26万9千人

ウェールズではウェールズ語が話せる人は人口の19%の56万2千人。それでもウェールズでは、公式言語の一つである。

国勢調査で見る世界都市ロンドン(Changing London the World City)

ロンドンは、ますます国際都市の名に値する都市となったことがイングランドとウェールズの2011年国勢調査でわかった。

ロンドンに住んでいる人の3分の1以上は海外で生まれた人で、4分の1近い人たちは、英国民でない。そしてロンドンの住人に占める、白人の英国人は半分以下となった。2001年には白人の英国人と自分で見なす人は430万人で全体の58%だったが、それが2011年には370万人に減った。人口の45%である。

ロンドンで2番目に多いのは、インド系の人たちで、150万人。3番目は、黒人の110万人。4番目は、英国人以外の白人で100万人という具合に続く。特に非白人の多い、ロンドン東部のニューハム区では白人の英国人はわずか17%しかいない。

また、イスラム教徒の多いのは、タワー・ハムレット区の34.5%、そしてニューハム区の32%と続く。

宗教的には、イングランドとウェールズで、キリスト教徒が2001年には3730万人いたのに対し、2011年には3320万人と410万人も減った。一方では、無宗教者が770万人から1410万人と大きく増え、また、イスラム教徒も150万人から270万人とかなり増えている。