保守党の党員数が、EU国民投票から急増していると言われる。その数は5万人と言われ、それをメイ新首相の誕生による「メイ・マニア」効果とする見方があるが、実際には、もっと複雑なようだ。キャメロン前首相辞任後、党首選に投票するために入党した人が4人に3人という地方支部もある。保守党の党員数に関する最も新しい情報は、2013年12月現在のものであり、保守党の党員数は、それ以来、減少していたことがうかがわれる。党員の「急増」の結果、現在どの程度の党員数になっているかは不明だ。
なお、労働党、自民党、SNPも6月23日に行われたEU国民投票の後、党員数が増加している。
下院図書館が2016年7月現在でまとめた現状(8月5日発行)では以下のとおり。
政党 | 2016年07月 | 注 |
労働党 | 515,000 | |
保守党 | 149,800 | 2013年12月が最新の数字 |
SNP | 120,000 | 2013年12月には、25,000 |
自民党 | 76,000 | |
緑の党 | 55,500 | 2013年には138,000 |
UKIP | 39,000 | 2015年5月には47,000 |
PC | 8,300 |
注:緑の党はイングランドとウェールズのもの
PCはウェールズの地域政党プライド・カムリ
SNPはスコットランドの地域政党スコットランド国民党
UKIPはイギリス独立党
労働党の党員は、有権者の1.1%、すなわち100人弱に1人程度であり、また、SNPの党員は、スコットランドの有権者数と比較すると、2.9%であり、スコットランドの有権者30数人に1人がSNPの党員ということになる。