スコットランドの首席大臣で、スコットランド議会の最大政党スコットランド国民党(SNP)の党首であるハムザ・ユーサフが、次期英国首相はキア・スターマーだと発言した。スコットランドで労働党が勝たなくても、それ以外の地域で労働党が大きく勝つからだとした。
選挙に関する世論調査の権威ジョン・カーティス教授は、現在の世論調査では、労働党が政権政党の保守党に19%の差をつけているとした上で、保守党のスナク首相も労働党のスターマー党首もあまり人気がなく、次期総選挙の投票率は大きく下がるだろうとした。その大きな理由は、労働党が右に近寄ったため、労働党と保守党との政策の差が少なくなったためだ。
そして有権者は、もう結果が決まったような選挙では投票意欲に欠けるとした。そのような状況では、どの政党支持者も投票意欲が欠ける傾向にあり、投票率が下がっても結果に大きな差はないという。
近年の投票率の推移は以下のとおりである。
この中で注目されるのは、トニー・ブレア率いる労働党が地滑り的大勝利を得た1997年と、その4年後の2001年総選挙の投票率である。2001年には、ブレア労働党が明らかに勝つという状況で、投票率は大きく下がった。次期総選挙は2001年のようなことが起きる可能性が高い。