カーティス教授の現状分析

英国総選挙は7月4日(木)に行われる。英国の選挙学(Psephology)の権威ジョン・カーティス教授の6月30日時点での分析によると、各政党の獲得議席はおおむね以下のようになる可能性があるという。これは、労働党の歴史的大勝利と保守党の歴史的大敗北を指し示している。

政党獲得可能性2019年獲得議席
保守党100365
労働党450202
自民党5011
SNP1848
リフォームUK党70
緑の党21
この予測は概数である。英国の総選挙で争われる英国下院(庶民院)の議席数は650であるが、この予測にはウェールズの地域政党プライド・カムリや北アイルランドの地域政党で争われる18議席、また中立的で政党に所属しない議長の議席には主要政党は候補者を立てないため含まれていない。SNPはスコットランド国民党で、スコットランドの地域政党である。

カーティス教授によると、現状では、労働党の支持率が40%、保守党は20%で、その差は20%。この差は、総選挙が始まった時から変わっていないという。また、リフォームUK党の支持率は17%で、支持率の上昇は止まったが、2019年総選挙の際に保守党に投票した有権者の4分の1の支持を獲得しているという。さらに、保守党の党首であるスナク首相の評価はマイナス40%で、イーブンに近い労働党のスターマー党首を大きく下回っている。

総選挙の投票日まであと4日あり、その結果は変わる可能性がある。