ミリバンド労働党党首は、10月6日(日)、9月下旬の党大会でのスピーチで発言したことを確認する発言をした。それは市場(market)に対する考え方に関するものである。
ミリバンドは、1990年代に労働党がダイナミックな市場を求めたことは正しいとした。
そして生活費の上昇で苦しんでいる人を援助するための方法の一つは、市場を公共の利益に適うよう機能させることだとし、その具体的な例として銀行や鉄道を上げた。
つまり、市場で競争が機能しない場合には、その市場のルールを正当なものにする必要がある、そして市場をリセットするという。
これは、基本的に党大会での発表と同じである。そこでは、2015年の総選挙で勝てば、電気・ガスの料金を2017年初めまでの20か月間凍結するとしたが、その間に、きちんと機能していない市場を正すとした。
この原則は、解釈する人によってかなり意味の異なるものとなるように思われる。右の立場の人にとっては、大きな左傾化の動きと見られるだろう。
ただし、運用上は、キャメロン政権でも銀行や鉄道の分野で一定の規制を行っており、それとの違いは、どこに焦点を置くかの問題に過ぎないのではないかと思われる。