2011年議会任期固定法の廃止と次回総選挙

2011年議会任期固定法が2022年3月24日に廃止された。すなわち、首相が自分の判断で下院を解散できる解散権が復活した。2011年議会任期固定法は、2010年総選挙の結果が「宙づり議会(過半数を占めた政党がない)」となり、連立政権を組んだ保守党と自民党の交渉の中で生まれた制度である。ただし、その後、事実上、時の首相が望んだ時期に3回の総選挙、2015年、2017年それに2019年の総選挙が行われている。

なお、2011年議会任期固定法では、任期は最長5年間で、総選挙が行われるとその次の総選挙は5年目の5月の第1木曜日に行われることになっていた。しかし、次の総選挙は、遅くとも2025年1月25日までに行われることになっている。この日付は、前回総選挙後の初召集日2019年12月17日に25就業日の告知期間を加えたものである。