48時間で18万人が登録サポーターに

労働党の党首選は、コービン党首とオーウェン・スミスの一騎打ちとなることとなった。8月下旬から投票が始まり、9月下旬に結果が出る。この労働党の党首選で投票するため、なんと18万3541人が25ポンド(3500円)払って登録サポーターとなる申し込みをした。

6月23日の欧州連合(EU)国民投票後、労働党の党員数が13万人増え、51万5千人となり、多くを驚かせたが、この登録サポーターの受付は、7月18日の午後5時から7月20日の午後5時までと時間が制限されており、わずか48時間でこれだけの数の人が申し込んだことには驚く。これから、登録者の査定が行われ、登録サポーターとしての登録を拒否される人もある程度出るが、この数には大きな意味がある。例えば、政権を担当する保守党の党員数は明らかになっていないが、13万から15万人程度と見られている。それから見ても、労働党の人を惹きつける力は、かなりのものがあると言える。この力の源泉は、良きにつけ、悪しにつけ、党首のジェレミー・コービンにある。

EU国民投票後の入党者の大半はコービン支持と見られていたが、労働党の全国執行委員会が、今年の1月12日までに入党した者だけがこの党首選に投票できることとした。一方、登録サポーターは、2014年に党首選ルールが改正された際に、初めて導入されたが、昨年9月の党首選でコービンブームが起き、3ポンド(420円)を支払ってなる登録サポーターが、11万人余りとなり、そのカテゴリーで投票した人の84%がコービンに投票した。今回もその登録を受け付ける必要があったが、昨夏とは異なり、登録できる時間を大幅に短縮したばかりか、登録費を大幅にアップした。それにもかかわらず、登録申し込み数が予想外に多い結果となった。これには、先述の13万人の新規党員のかなり多くが、党首選の投票権を求めて登録サポーターとしても登録したことが大きな原因だと思われる。

いずれにしても、2014年党首選ルールは、有権者すべてに平等に1人1票を与えられ称賛されたが、予想外の現象が起こり、想定外の使われ方をされ、労働党内で大きな嵐を巻き起こしている。恐らく、登録サポーターの大半は、コービン支持だろう。昨年9月に党首選有権者の60%の支持を受けて当選した党首に対する不信任案に労働党下院議員の4分の3が賛成した。対抗馬のスミスは、下院議員152人、欧州議員10人の推薦を受けた。労働党下院議員全体の3分の2の支持を受けたこととなる。それでも、コービンが党首に再選されるのは確実な状況だ。

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